声の大きいひとりごと

全ては私の愛ゆえの独断と偏見。

もうどうにもならない

今週のお題「オンライン」

 

思い出せないくらい前、と言っても7〜8年前、ネットがいよいよ当たり前になるちょっと前、ツイッターがまだオタクたちのツールだった頃。


もう二度と会えない、私の「あの頃」の親友に出会った。

年齢も、職業も知らなくて、本名を知ったのだってずっとずっと後だった。


そもそもその年齢も職業も嘘偽りだったけど、でも交わした言葉には一つだって嘘はなかったし、私たちの関係は紛れもなく親友だった。


リアルの友達には言えない悩みも、趣味も、全部全部共有して、1週間の半分は夜通し話した。比喩ではなく、本当に。


遠出して遊んだこともあった。写真も残ってる。何度もやりとりした年賀状だって手元にある。


でももう二度と会えない。



ネットの中でちょっとしたすれ違いで、もう二度と会えなくなった。


あんなに時間を共有して感情を分かち合って、唯一無二の親友だったのに。


もう今どこで何をしていて誰といて何を見ているのか、全く分からない。知る術もない。


私たちは指一本で繋がれるのに、指一本で友達になれるのに、その何秒後かには指一本で縁を切るのだ。


オンとオフの境界線が無くなるほど一緒にいたのに。


所詮は見えないオンライン上での仲良しだったんだ。